言葉であなたを目標に近づける「アファメーション」

キャリアハイ更新を目指すなら、是非、取り入れていただきたいのが「アファメーション」です。

アファメーションとは、簡単に言うと「自分の目標を言葉にし、それを繰り返し自分に語り掛ける」ことを言います。一種のポジティブな自己暗示とも言えます。

自分に繰り返し語り掛けることによって、「自分には無理だ」「自分にはできない」という観念や思考を「自分ならできる」に書き換え、目標達成に近づけます。

アファメーションの作成には次のポイントがあります。

① 主語は必ず「私」にする。
② 否定的な表現は使わない。 ✕「~したくない」 ✕「~は嫌だ」
③ 既に達成しているという内容で書く。 
  例)「私は今(理想の状態)である」「私は(欲しい物)を持っている」
④ 感情を表す言葉を使う。 例)「満ち足りている」「幸せだ」
⑤ 他者との比較はしない。
⑦ 自分にピッタリくる内容になるまで何度でも書き直す。

元WBC侍ジャパンヘッドコーチの白井一幸氏も現役時代、以下のアファメーションを作成し、一日に何回も自分に語りかけていたそうです。

1.目標
1991年のシーズン終了時に、私は130試合すべてに出場し、130本以上のヒットを打ち、故障から完全に復活して、深い満足感をもってシーズンオフを迎えている。

2.目標達成の価値
シーズン130本以上のヒットを目指すことにより、トータルとしての成果を得ればよいので、1打席1打席に一喜一憂することもなく、1シーズンを安定した心の状態で過ごすことができる。

3目標達成の方法
そのためにはストレス・リカバリーチェック表とトレーニング管理表で、心身の調子を完全にチェックする。

次にバッティングに関しては、バットスイングの軌道をもう少しダウン気味に直す必要がある。これを修正することにより、肩の開き、軸足側のカベ、体重移動のすべてが修正できる。このポイント修正には、毎日の練習と並行してイメージを強くすることが大切である。

守備に関しては、ゴムチューブを使った肩の強化に重点をおいてトレーニングしていく。
特にここ二、三年は肩をかばうあまり、守り全体のリズムを崩していたので、トレーニングによってこの不安を解消すれば、問題は解消される。

最後にメンタル面では、自信に満ちあふれてプレーすることがもっとも必要である。そのためには今まで同様に、心のトレーニングを続けるとともに、終始チャレンジ精神あふれる選手を演じることと、実行目標を絶えず言葉にし、それに完全に集中しきることを徹底していくことにより、自信に満ちあふれた態度を持ち続けてプレーすることができる。

以上のことを達成するために、毎日の目標を朝のイメージトレーニングのなかで設定し、必ずノートにそれを書き記す。また、このアファメーションは、必ず次のようなときに声に出して読み、目標が達成されている姿を絶えずイメージする。

① 朝、目を覚ましたら、起き上がる前に一度読み、その日の課題とそれが達成されているイメージを描く。
② 練習に出かける前に、もう一度読み、その日の課題とそれが達成されているイメージを描く。
③夜、寝る前に再度、アファメーションを読み、その日の目標や予定がうまく達成されたかどうかを反省し、記録表に記入して、翌日の目標を確認してから眠りにつく。

このアファメーションを行い、1991年の白井氏の成績は、彼のキャリアの中でも高い成績を収めました。

ただ、白井氏のように長いアファメーションでなくても、

   「私は毎日、高いモチベーションと明確な目的を持って練習に臨めています」

のように、まずは1文から始めてみて、どんどん肉付けすればいいです。あとは1日何回も繰り返すことが必要です。おススメは、朝起きてすぐと、寝る直前。この時間帯は潜在意識にアクセスしやすいと言われています。

また、お風呂などリラックスしているときもいいでしょう。

達成している自分を想像しながら自分自身に語り掛けるのがポイントです。

<参考>
・白石豊『本番に強くなる メンタルコーチが教えるプレッシャー克服法』筑摩書房(2009)
・苫米地英人『「言葉」があなたの人生を決める』フォレスト出版(2013)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です