コーチングはカウンセリングや他の手法と何が違いますか?

右図のように縦軸を「質問する/教える」、横軸を「目標達成/問題解決」とした場合、目標達成のために質問するという方法がコーチングです。そして、同じく目標達成のために、教えるのがティーチングになります。

次に問題解決のために質問するのが、カウンセリングで、同じく問題解決のために教えるのがコンサルティングということになります。

実際にはティーチングやカウンセリング、コンサルティングにもいろいろな種類がありますし、それぞれ重なり合う部分もありますので、簡単には違いを説明できない部分があります。

どのくらいやれば、クライアントにコーチングの効果が出ますか?

これはクライアントによって違うので一概には言えません。ただ、私の今までの経験で言うと、6回くらいクライアントとの対話を終えたあたりから、期間で言うと3カ月くらいからクライアントが自律的に目標達成のための行動を起こし、さまざまなことにチャレンジし、目標達成に向けた行動が加速しました。また、クライアント自身もこのくらいから、自分が変化したと自覚する人が多かったようです。

ただ、少なくとも確実に言えるは、1回だけの対話ではクライアントに変化は起こりません。仮に起こったとしても、それは一時的なものだと言えます。

コーチングはどんなときでも使えますか?

コーチングは万能ではないので、どんな場面でも使えるわけではありません。例えば、仕事で、部下が大きなトラブルを起こし、しかも緊急で対応しなければならなかったとします。このようなきは、できるだけ早く部下に対して、的確な指示、命令を出す必要がありますね。部下に質問して傾聴している場合ではありません。

左は出来事や事柄を重要度と緊急度で分けた場合の図です。縦軸が重要度、横軸が緊急度になっています。

A、B、C、Dの中でどれが一番コーチングに適していると思いますか。答えはCの「重要だが緊急ではない事柄」にコーチングは向いています。

コーチングは目標を設定して、ある程度の期間を設けて、目標達成に向けて対話を繰り返していきます。ですので、緊急度の高い事柄には向いていません。

Aの「重要かつ緊急な事柄」の場合は、先ほども言いましたが、コーチングではなく、的確な指示・命令が必要です。
Bの「重要ではないが緊急な事柄」の場合、基本的に担当者に任せればいいでしょう。
Dの「重要でも緊急でもない事柄」の場合は、何も対応しなくてもいいかもしれません。

ですので、コーチングが適する場面というのは、重要だが緊急ではない事柄、または人材育成のように重要で時間がかかるような事柄にコーチングは向いていると言えます。

コーチングは誰に対しても使えますか?

まず、一番注意しなければならないのは、精神的な問題(例えばうつ病など)を持っている人にコーチングはできません。むしろやってはいけません。もし、精神的な疾患を持っている人が「コーチングを受けたいんです」と来た場合は、専門的な医療機関などに行くよう促すのがいいでしょう。

それから、クライアントがコーチングについて理解していること、そして目標達成にコミットしていることが不可欠です。ですので、コーチングを始める前に、必ずクライアントにオリエンテーションを行って、コーチングについて理解してもらうのと同時に、クライアントがどのくらい本気なのか、確認する必要があります。